刀は製作年代によって分類をすることがあります。古刀というのは、文禄末年・慶長初年を境として、文禄以前に製作された刀剣類です。上古刀は、奈良時代以前に製作された彎刀になるまでの、直刀をさしています。末古刀は、室町時代中期から末期の、戦国時代に製作された刀剣類のことです。
新刀は、文禄末年・慶長初年を境として、慶長以降に製作された刀剣類のことをいいます。慶長新刀とは、慶長以降に製作された新刀のうち、慶長~元和頃に製作された刀剣類のことをいいます。がっしりとした特徴があることから、慶長新刀と呼ばれるようになったそうです。
新古境というのは、古刀・新刀と分類されているそうですが、現実には古刀期と新刀期とまたがって活躍した刀工がいたということで、正確に分類するというのは無理なのだそうです。そのため、これを新古境と呼ぶようになったそうです。
新新刀というのは、慶長年間以降に製作された新刀のうち、特に明和年間以降に制作されたものをいうそうです。幕末に製作された長寸豪壮な刀のことを幕末刀というそうです。
復古刀というのは、江戸時代後期に古名刀を手本として製作された刀だそうです。刀工水心子正秀という人が、刀は鎌倉時代に還るべきであるという復古刀論を提唱したのだそうです。これ以降、多くの刀工が鎌倉時代の太刀を研究したそうです。
軍刀というのは、明治時代から第二次世界大戦中までに、軍隊で用いるために製作された刀だそです。日本古来の伝統的な鍛法により製作されたものだそです。昭和刀というようにいわれることもあるそうです。軍刀拵に装着する目的で刃長二尺一寸前後に切り縮めたものも軍刀と呼ぶこともあるとのこと。